多読:ロバート・B・パーカー [英語多読日記レベル3~]
アルク×ペンギンの、ペーパーバック・マラソン、4冊目です。
ロバート・B・パーカーの作品の中でも有名な「初秋」(Early Autumn)です。
主人公は探偵のスペンサー。
別れた夫に誘拐された15歳の息子を取り戻してくれという女の依頼で、
スペンサーは息子を探し出します。
ただ依頼主の女にもその元夫にも問題あり。
両方とも息子をまじめに育てるつもりはなく、
結局スポイルされた息子をスペンサーが叩きなおし・・・。
ペンギン・リーダーズのレベル2で、パーカーの別の作品を
読んだときよりも、文体のクールな感じが伝わってきました。
しかし、下世話な私は、
パーカーは誰にも頼まれもしない他人の息子の矯正など
やっていて、収支は大丈夫なのか、気になってしかたありませんでした。
もらおうと思えばもらえる報酬も断わってるし、
息子の矯正期間中は無収入だし。
別荘もあるくらいだから、もしかしてもともと資産があるのかしらん。
報酬少ない割に、仕事は命がけで割が合わないんじゃ。
いやいや、これが男のロマンってもの?
こんなせこいこと考えちゃいけないのかも。
しかも、息子を取り合っている元夫婦ですが、
なんでちゃんと育てる気も、愛情もない息子を
こうやって探偵をやとったりして取り戻したいのか、これはこれで疑問。
こんな疑問をたくさん持ってますが、
自分を律する生き方を教えるスペンサーはかっこよかったっす。
語数:17500語
面白かった度:★★★☆☆
レベル:3
累積語数:444035語
下が翻訳版です。懐かしい。
ロバート・B・パーカーの作品の中でも有名な「初秋」(Early Autumn)です。
主人公は探偵のスペンサー。
別れた夫に誘拐された15歳の息子を取り戻してくれという女の依頼で、
スペンサーは息子を探し出します。
ただ依頼主の女にもその元夫にも問題あり。
両方とも息子をまじめに育てるつもりはなく、
結局スポイルされた息子をスペンサーが叩きなおし・・・。
ペンギン・リーダーズのレベル2で、パーカーの別の作品を
読んだときよりも、文体のクールな感じが伝わってきました。
しかし、下世話な私は、
パーカーは誰にも頼まれもしない他人の息子の矯正など
やっていて、収支は大丈夫なのか、気になってしかたありませんでした。
もらおうと思えばもらえる報酬も断わってるし、
息子の矯正期間中は無収入だし。
別荘もあるくらいだから、もしかしてもともと資産があるのかしらん。
報酬少ない割に、仕事は命がけで割が合わないんじゃ。
いやいや、これが男のロマンってもの?
こんなせこいこと考えちゃいけないのかも。
しかも、息子を取り合っている元夫婦ですが、
なんでちゃんと育てる気も、愛情もない息子を
こうやって探偵をやとったりして取り戻したいのか、これはこれで疑問。
こんな疑問をたくさん持ってますが、
自分を律する生き方を教えるスペンサーはかっこよかったっす。
語数:17500語
面白かった度:★★★☆☆
レベル:3
累積語数:444035語
下が翻訳版です。懐かしい。
タグ:多読
多読:さようならコロンバス [英語多読日記レベル3~]
フィリップ・ロスの処女作、 "Goodbye, Columbus" を
アルクのペーパーバック・マラソン×ペンギンブックス版で読みました。
1950年代、ニューヨーク郊外の高級住宅地に住むリッチな女子大生と、
貧しい家庭で図書館に勤めている主人公との恋の話です。
プールの出会いの場面は、非常に印象的で、
ヒロインの闊達で若々しい姿が目に焼きつくようです。
場面設定や、話の運びは面白い・・・というか、お上手です。
特にファーストシーンなんか映画のようで、あざといくらい。
でも、どうも主人公がもっさりしてるんですよ。
知的でナイーブなのは分かるけど、
どうにもこうにも子供っぽい。
結局、家族から自立できていないヒロインにも
その子供っぽさは共通しているんですが、
まだヒロインのほうには同情の余地がある・・・気がしました。
フィリップ・ロスって、アメリカではすでに大家らしいですが、
私は読むのは初めて。
これは短編でリトールド版だったので、
すぐに読めましたが、ゆっくり小説を読む余裕が欲しいなぁと
思わせられました。
できれば、プールサイドの木陰なんかで。
現実は光化学スモッグ注意報の出る東京で、
高温多湿の汗みどろなんだよなー。
語数:14000語
面白かった度:★★★★☆
レベル:3
累積語数:426535語
↓翻訳版です。
アルクのペーパーバック・マラソン×ペンギンブックス版で読みました。
1950年代、ニューヨーク郊外の高級住宅地に住むリッチな女子大生と、
貧しい家庭で図書館に勤めている主人公との恋の話です。
プールの出会いの場面は、非常に印象的で、
ヒロインの闊達で若々しい姿が目に焼きつくようです。
場面設定や、話の運びは面白い・・・というか、お上手です。
特にファーストシーンなんか映画のようで、あざといくらい。
でも、どうも主人公がもっさりしてるんですよ。
知的でナイーブなのは分かるけど、
どうにもこうにも子供っぽい。
結局、家族から自立できていないヒロインにも
その子供っぽさは共通しているんですが、
まだヒロインのほうには同情の余地がある・・・気がしました。
フィリップ・ロスって、アメリカではすでに大家らしいですが、
私は読むのは初めて。
これは短編でリトールド版だったので、
すぐに読めましたが、ゆっくり小説を読む余裕が欲しいなぁと
思わせられました。
できれば、プールサイドの木陰なんかで。
現実は光化学スモッグ注意報の出る東京で、
高温多湿の汗みどろなんだよなー。
語数:14000語
面白かった度:★★★★☆
レベル:3
累積語数:426535語
↓翻訳版です。
多読:赤毛のアン [英語多読日記レベル3~]
発掘されたアルク、ペーパーバックマラソンの2冊目は、
今年、初版刊行100周年の「赤毛のアン」。
これも子供の頃、楽しんで読みましたが、
ちょっと夢夢しいムードがやや苦手でした。
でも、おしゃべりで活発でトラブルばっかり起こすアンは、
やっぱり子どもらしくてかわいかったですね。
特に、物語前半は、このアンの個性で
引っ張られている印象。
なぜか主人公のことを好きになってくれるハンサムな優等生とか、
そばかすで赤毛のアンの容姿とか、少女漫画のお約束が見事に適用されています。
このアルク=ペンギンブックスのリトールド版は、
オリジナルに比べると端折ってあるので
読みやすい反面、筋を追うのに精いっぱいという感じもしました。
原作はもっと読み応えがあるのかもしれません。
**********************************************
さて、このアルク「ペーパーバックマラソン」シリーズですが、
以前、ちゃんと通信教育を受けていたとき読んだのは、
この「赤毛のアン」と「シャーロック・ホームズの冒険」だけなんですよね。とほほ。
辞書はひかなかったものの、けっこう苦労して読んだ覚えがあります。
前はこの程度もサラサラとは読めなかったのね、私・・・・。
もう、廃番になっている「ペーパーバック・マラソン」ですが、
これ、本とは別に読書ガイドがついてきます。
単語の解説や、読みやすいようなちょっとした物語の説明、
時代背景などが書かれているんですが、うーん、
このガイドがあるから英語力のない人が読めるようになるとは ちょっと思えない・・・・。
たとえ読み切ったとしても、無理しながら読むようでは、
reading 力をつける効果はないんじゃないでしょうかねー。
面白かった度:★★★☆☆
レベル:3
語数:17100語
累積語数:412535語
今年、初版刊行100周年の「赤毛のアン」。
これも子供の頃、楽しんで読みましたが、
ちょっと夢夢しいムードがやや苦手でした。
でも、おしゃべりで活発でトラブルばっかり起こすアンは、
やっぱり子どもらしくてかわいかったですね。
特に、物語前半は、このアンの個性で
引っ張られている印象。
なぜか主人公のことを好きになってくれるハンサムな優等生とか、
そばかすで赤毛のアンの容姿とか、少女漫画のお約束が見事に適用されています。
このアルク=ペンギンブックスのリトールド版は、
オリジナルに比べると端折ってあるので
読みやすい反面、筋を追うのに精いっぱいという感じもしました。
原作はもっと読み応えがあるのかもしれません。
**********************************************
さて、このアルク「ペーパーバックマラソン」シリーズですが、
以前、ちゃんと通信教育を受けていたとき読んだのは、
この「赤毛のアン」と「シャーロック・ホームズの冒険」だけなんですよね。とほほ。
辞書はひかなかったものの、けっこう苦労して読んだ覚えがあります。
前はこの程度もサラサラとは読めなかったのね、私・・・・。
もう、廃番になっている「ペーパーバック・マラソン」ですが、
これ、本とは別に読書ガイドがついてきます。
単語の解説や、読みやすいようなちょっとした物語の説明、
時代背景などが書かれているんですが、うーん、
このガイドがあるから英語力のない人が読めるようになるとは ちょっと思えない・・・・。
たとえ読み切ったとしても、無理しながら読むようでは、
reading 力をつける効果はないんじゃないでしょうかねー。
面白かった度:★★★☆☆
レベル:3
語数:17100語
累積語数:412535語
タグ:多読
多読:シャーロック・ホームズの冒険 [英語多読日記レベル3~]
先だって発見されたアルクのペーパーバック・マラソン。
初回配本は、The Adventures of Sherlock Holmes。
わーい。これはうれしい。
ホームズは、私の小学生時代の愛読書だったので。
(当時、ホームズ派とルパン派ってのが、校内にあったんですが、
私は断然ホームズ派)
Retold版なんで、簡略化されてますが、
十分楽しめます。
馬車とか街灯とかヴィクトリア朝ムードもたっぷり。
ワトソン、ホームズと、姓で呼び合うのもかっこいい。
これって、イギリスのある階級だけの風習なんでしょうか?
それとも時代?
日本人としては違和感はありませんが、
どうなんでしょうね?
収録されているのは、
A Scandal in Bohemia
A Case of Identity
The Red-Headed Group
The Boscombe Valley Mystery
の4つの短編。
やっぱり赤毛同盟がいちばんおもしろかったかな。
アガサ・クリスティなんか読んでいても思いますが、
インド帰りの人が出てくる話もあって、
イギリスって当時、絶好調だったんだなぁ。。。
さて、このアルクのシリーズ。
12冊しかありませんが、イギリスのペーパーバックの老舗、
ペンギンブックスが編集しています。
ペンギンブックスからは、Graded Readersの大きなシリーズ、
ペンギンリーダーズが出てるんですが、
ホームズものは出てない様子。
これ、このまま発行しちゃダメなのかしらん?と思いました。
こんなに面白いのに、もったいない。
レベル:3
面白かった度:★★★★★(5つ星あげちゃおう!)
語数:17000語
累積語数:395495語
初回配本は、The Adventures of Sherlock Holmes。
わーい。これはうれしい。
ホームズは、私の小学生時代の愛読書だったので。
(当時、ホームズ派とルパン派ってのが、校内にあったんですが、
私は断然ホームズ派)
Retold版なんで、簡略化されてますが、
十分楽しめます。
馬車とか街灯とかヴィクトリア朝ムードもたっぷり。
ワトソン、ホームズと、姓で呼び合うのもかっこいい。
これって、イギリスのある階級だけの風習なんでしょうか?
それとも時代?
日本人としては違和感はありませんが、
どうなんでしょうね?
収録されているのは、
A Scandal in Bohemia
A Case of Identity
The Red-Headed Group
The Boscombe Valley Mystery
の4つの短編。
やっぱり赤毛同盟がいちばんおもしろかったかな。
アガサ・クリスティなんか読んでいても思いますが、
インド帰りの人が出てくる話もあって、
イギリスって当時、絶好調だったんだなぁ。。。
さて、このアルクのシリーズ。
12冊しかありませんが、イギリスのペーパーバックの老舗、
ペンギンブックスが編集しています。
ペンギンブックスからは、Graded Readersの大きなシリーズ、
ペンギンリーダーズが出てるんですが、
ホームズものは出てない様子。
これ、このまま発行しちゃダメなのかしらん?と思いました。
こんなに面白いのに、もったいない。
レベル:3
面白かった度:★★★★★(5つ星あげちゃおう!)
語数:17000語
累積語数:395495語
タグ:多読
多読:ディック・フランシス [英語多読日記レベル3~]
Reflex (Oxford Bookworms Library)
- 作者: Dick Francis
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 2000/04/27
- メディア: ペーパーバック
昨日、報告させていただいた、
お風呂に水没してラベンダーの香りになったペーパーバックです(泣)。
ディック・フランシスは、和訳も読んだことがなく、
競馬がらみのミステリ、著者が元騎手でリアリティがある、和訳のタイトルがすべて2文字で漢字、
というくらいしか予備知識がありませんでした。
シリーズものではないので、作品ごとに主人公のキャラクターも
変わるのかもしれませんが、
この「reflex」の主人公は、ヒジョーに清廉潔白な人物。
命が危うくなるようなリスクはとるけど、
リターンは拒否するんですよ。
大分の教育委員会の人々には考えられないでしょう。
やや犯人がバレバレで、推理ものとしてはプロットが弱い気がしますが、
きれいな終わり方でよかったと思います。
カメラマンの残したフィルムが事件の軸になるんですが、
今は、現像所もつぶれていってるような現状。
フィルムって、時代を感じさせる小道具になっちゃうんでしょうね。
語数:16000語
レベル:4
面白かった度:★★★★☆
累積語数:378435語
タグ:多読