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多読:さようならコロンバス [英語多読日記レベル3~]

フィリップ・ロスの処女作、 "Goodbye, Columbus" を
アルクのペーパーバック・マラソン×ペンギンブックス版で読みました。

1950年代、ニューヨーク郊外の高級住宅地に住むリッチな女子大生と、
貧しい家庭で図書館に勤めている主人公との恋の話です。
プールの出会いの場面は、非常に印象的で、
ヒロインの闊達で若々しい姿が目に焼きつくようです。

場面設定や、話の運びは面白い・・・というか、お上手です。
特にファーストシーンなんか映画のようで、あざといくらい。
でも、どうも主人公がもっさりしてるんですよ。
知的でナイーブなのは分かるけど、
どうにもこうにも子供っぽい。
結局、家族から自立できていないヒロインにも
その子供っぽさは共通しているんですが、
まだヒロインのほうには同情の余地がある・・・気がしました。

フィリップ・ロスって、アメリカではすでに大家らしいですが、
私は読むのは初めて。
これは短編でリトールド版だったので、
すぐに読めましたが、ゆっくり小説を読む余裕が欲しいなぁと
思わせられました。
できれば、プールサイドの木陰なんかで。

現実は光化学スモッグ注意報の出る東京で、
高温多湿の汗みどろなんだよなー。

語数:14000語
面白かった度:★★★★☆
レベル:3
累積語数:426535語

↓翻訳版です。

さようならコロンバス (集英社文庫 ロ 1-1)

さようならコロンバス (集英社文庫 ロ 1-1)

  • 作者: フィリップ・ロス
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1977/05
  • メディア: 文庫



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コメント 2

はちゃぷ

お忙しそうなのに、素晴らしいです。
フィリップ・ロス・・・まったく知りません。本当にどれだけ時間があったら思う存分本が読めるのでしょうね?
読む環境っていうのも、本当に大事ですよね。
でもできれば、高温多湿の汗みどろから一気に涼しげな避暑地にスリップするくらい力のある作品に出会いたいです。


by はちゃぷ (2008-07-29 11:05) 

chicory

ほんとーですー。どれだけ時間があったら、いいんでしょう。
せめて、心の中だけでも爽快になるような本に出会いたいですね。でも世の中には、たっくさんの本があふれていて、まだまだ読んだことのない本が私にはたっくさんあります。スバラシー本の世界が私を待っている・・・・けれど、やっぱりあんまり時間はとれませんね。
by chicory (2008-07-29 11:49) 

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