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星の王子さま [フランス語]


「星の王子さま」をフランス語で読む (ちくま学芸文庫)

「星の王子さま」をフランス語で読む (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 加藤 恭子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 文庫


「星の王子さま」を原語(フランス語)で読むための案内としてのほかに、
フランス語文法事項のおさらいとして効果的だと思いました。
受動態には他動詞しか使えないなんて基本的なことの確認から、
私にはよくわからない「条件法過去第二形」までいろいろと
「星の王子さま」のテキストに沿ってふれられています。

これを読んでいると、フランス語では
自動詞と他動詞を英語以上にきちんと分けて考えるのが
大事だなぁと今さらながらに思いました。
受動態にしても関係代名詞にしても目的語の取り方にしても
自動詞と他動詞をパッキリ分けて考えないと作れません。

この本では、フランス語→日本語だけでなく、
英語からフランス語を説明している部分が多数ありますが、
そのほうが、目からウロコ的にすんなり分かるんですよね。
やっぱり、日本語話者がフランス語や英語をものにするのは
一大事なんだよなー。

こういう文法事項だけでなく、「読む」ということについての
考え方には共感させられました。
まず最初は、辞書や文法書の助けを借りずにとりあえず読んでみる。
わからないところがあっても、自分なりにイメージを築いて、
後から確認するために文法書や辞書、活用表を手を出すということを
推奨されています。
そもそも辞書と首っ引きになって文意を探るようでは、
その文章の理解はできても
本来の「読む」ということからは遠いですもんね。

また、なるべく日本語に訳そうとしないことも大事。
どうしても難しい文章だと、後ろから日本語にしていってしまいますが、
そうやっている時点でその文章は自分にとって難しすぎるということ
なんだと思います。「勉強」にはいいけれど「読む」にはレベルが
高すぎるということですね。

そういえば英語で多読をやるときは、
辞書は使わなかったことを思い出しました。

それはそれとして・・・・
この本を読んで「星の王子さま」ってすばらしく抒情的だったことを再確認。
最後のシーンもそうですが、
44回日没を見たと語るところ(とても悲しいとき、人は日没を好むものなんだよ)
など・・・・。
久しぶりにその抒情性を味わってみたくなりました。

星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま―オリジナル版

  • 作者: サン=テグジュペリ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: ハードカバー



星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

  • 作者: サン=テグジュペリ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 文庫



タグ:フランス語
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