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ガトーバスク [つれづれ]

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先日、バーゲンで新しいロングブーツを買いました。
気に入ったものが手に入ってうれしいんですが、お店で試したときに発覚。
私のふくらはぎ・・・ぎりぎりでございました。
特に細身のブーツというわけでもないのに、これはまずい。
いちおう、問題なくはけるんですが、ちょっと危機感をもたないといかんと、
日常生活を反省している秋の夜更け・・・(まぁここ5年くらいずっと反省し続けてるんですけど)。

と言いつつ、またもやお菓子のネタをやるんですな。これが(笑)。
写真はガトーバスク。
その名の通り、バスク地方のお菓子です。
私が10年以上前にバスクに行ったとき、
ちょうどガトーバスクが日本でちょっと注目された後?くらいだったんですよ。
だいぶ前のティラミスから始まってカヌレやらナタデココやら、
当時、お菓子を流行させる機運?のようなものがありまして、
ガトーバスクもその流れにのっかって紹介されてきたように思います。

確かにティラミスはどんぴしゃり。カヌレもそこそこおいしい。
でも、正直言ってガトーバスクは素朴すぎる。
アーモンドプードルたっぷりのさっくりしたクッキー生地の中に、
ダークチェリーのコンフィチュールをフィリング(カスタードクリームの場合もあり)。
重い。そして甘い。
とてもじゃないけど、食後に食べるのはムリ。

なのでバスク(フランスのバイヨンヌ)に行ったときも、
ガトーバスクにはさほど期待をしてませんでした。
ただ、せっかく来たんだし、ちょっと試してみようと、感じのいい小さなお店
(ほぼガト―バスクとコンフィチュールしか売っていない潔い商いをしてました)で、
1個だけ買おうとしたら・・・小さなお店でもガト―バスクが5種類くらいある。
当時、フランス語はあいさつしかできなかったので(今もたいして変わらないけどw)、
英語で店員さんにたずねたのですが、
彼女はあまり英語を話しません。
「・・・・・・・・・・・・・・・」困った私と店員さんはしばし顔を見合わせました。
と、若い女の子の店員さんは私の手をひいて店の奥の厨房に
連れて行ってくれ、フィリングを見せてくれました。
ダークチェリーとカスタードがるのはわかったけど、ほかのは見ても
なんだかよく分からない。ちょっとけげんな顔をしたら、店員さんは
親切にも試食させてくれたのでした(あんずと別の種類のさくらんぼでした。merci!)。
困った状況におちいっていた私たちは、笑顔で問題解決。
で、でも、ごめんなさいね。試食までさせてくれたのに、
私が買ったのは小さいサイズ1個だけ。

お店が感じがよかったせいか、
地元のものを地元で食べるのがよいせいか、
バイヨンヌの小さいホテルの部屋で、広場を眺めながら食べた
そのガト―バスクはえらくおいしかったのでした。

バイヨンヌもそうですが、そのあと行くことになるサン・ジャン・ピエ・ド・ポーという
同じくバスクの小さな村の人たちもお話しすると、
にこにこしてくれるんですよね。
パリだとお店でも最初のbonjourと最後のau revoirのときに、
0.5秒ずつくらい口の端を持ち上げるのがデフォな気がするので、
同じフランスでもずいぶん違います。ま、パリではそのくらいサラッとしてるほうがいい気もします。

司馬遼太郎の「街道をゆく 南蛮のみち」を読み返しているので、
久々にガトーバスクが食べたくなったんですが、
今日行った銀座には見当たらず。結局ラデュレでマカロン買いました。
ははは。なんでこんなに洗練されたお菓子にしちゃったんだろう。
でも、おいしかったです。
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