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まいにちフランス語で「クレーヴの奥方」 [フランス語]

今やっている「まいにちフランス語」の応用編。
フランス文学を取り上げてます。
が、1回がたったの15分になってしまったせいもあって、
ほんのさわりだけの紹介にはなっていますが、
これがなかなかなかなか、興味深いんでございますよ、奥様。

3か月の講座を通じて24作品が取り上げられるようですが、
作品鑑賞を、その主人公にしぼっているので統一感もあるし、
分かりやすさもあります。
特に会話部分を取り上げやすいので、ちょっと難しい地の文を
とりあえず棚上げできます。
それでいて、ちゃんと受講者に鉛筆を握らせて穴埋め問題をさせるところもあるし、
作者の紹介をするところもあります。

4月は「異邦人」やら「カンディード」(ヴォルテールでっせ)をやってましたが、
なかでも興味深かったのが「クレーヴの奥方」。
解説でも「源氏物語」を思わせる心理小説と言われてましたが、
確かに、こうやって聞いていいると、クレーヴの奥方って、
まんま宇治十帖の大君や浮舟に見えます。
宇治の姫君って何が何でも殿方の愛を拒みとおすわからず屋で
共感しにくいキャラクター(ま、薫大将があほやからという面もある)と
思ってましたが、じっくり読んでみると、わからんではないと思える節もあり・・・。

同様に「クレーヴの奥方」も愛していない夫が死んだので大手を振って
愛人と過ごすのかと思いきや、一転愛人を拒みとおして死んでいくという
わけのわからなさ。
でも、解説を聴いていると、たしかに彼女の頑なさや潔癖さが
わからんではないという気になってくるんであります。

しかし、それでも原文(フランス語)で読むのはムリなので、
日本語訳にしておこうと思いました。

クレーヴの奥方 他2篇 (岩波文庫 赤 515-1)

クレーヴの奥方 他2篇 (岩波文庫 赤 515-1)

  • 作者: ラファイエット夫人
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1976/01
  • メディア: 文庫



タグ:読書
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コメント 5

柚季

『まいにちフランス語』の応用編いいですよね。
いろいろな作品触れられるのもうれしいし、
「主人公プロフィール」は人物描写のボキャブラリーアップにつながりそうです。
私は、ジョルジュ・サンドを読んでみたくなりました。
ショパンの恋人としては有名だけど、
彼女の作品を読んだことはなかったので。
フランス語で読むのは・・・、まだムリです。
by 柚季 (2010-04-30 17:13) 

chicory

たぶん講座では、簡単な会話部分だけ
抜き出しているんでしょうが、
それにしてもこれを読むのは私には難しい・・・
とあらためて思わされます。
応用編、せっかく楽しいのに、
週に1回だけなのが、ちょっと残念ですよね。
せめて週に2回だといいなぁと思います。
by chicory (2010-04-30 23:39) 

しょこりん

今期の応用編、私もとても楽しく聴いています。
文学なんて敷居が高くて~~とずっと思ってきたのですが、
講座を聴いていると、、ちょっと読んでみたい気持ちになりますね。
(もちろん、、私も、まずは日本語で・・・w)


by しょこりん (2010-05-01 21:07) 

うさ

しっかり「凝縮」されているっていうことなんですね^^ 理想的ですね☆
by うさ (2010-05-02 01:29) 

chicory

☆しょこりんさん、こんにちは。
特別にフランス文学に興味がなくても、
やっぱり興味をそそられます。
ほんとは、フランス語で読めればいいのですが、
英語でも難しいくらいなので、まずは日本語から・・・。
フランス語って大変ですーw

☆うささん、こんにちは。
ラジオ講座もなかなか楽しいですよ。
週に1回なのが惜しいくらいです。
by chicory (2010-05-02 20:14) 

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