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多読:ハックルベリー・フィンはピカレスク・ロマンだった [英語多読日記レベル0~2]


Huckleberry Finn, Level 2: 700 Word Vocabulary (Oxford Bookworms Library)

Huckleberry Finn, Level 2: 700 Word Vocabulary (Oxford Bookworms Library)

  • 作者: Mark Twain
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (Sd)
  • 発売日: 2000/05/31
  • メディア: ペーパーバック


子供のころ読んだ「ハックルベリー・フィンの冒険」は、
お子様向けに暴力描写を制限していたのかも。
私の知っている話とはずいぶん違う、ハードな描写にびっくり。
とても児童文学とは思えません。
て言うかマーク・トウェインは子供向けに書いたつもりじゃなかったのかしらん。

なんたってハックのおかれてる環境がすごい。
自分を死んだと見せかけて
(豚の血で汚す偽装工作がリアルすぎ。イラストの豚の死体もこわい)、
逃亡奴隷と自作いかだ?でミシシッピー川を下るんですが、
なんと死んだと見せかける相手は自分の親。
ここまでして、親から逃亡するわけです。
ハックの父親ってのが、ハックのお金をとろうとするは、
ハックを監禁するは、飲んだくれだは、
ほぼ人間のくず状態の書かれよう。
しかもこの父親の末路もまた・・・。
こういうところ、子供向け翻訳書にはなかったはず。

しかし。面白いプロットが連続しているわりには、
このGRはつまらなかったですね。あらすじを読んでいるような味気なさでした。
retoldって難しいんでしょうね

読み終わって思いましたが、
ハックって児童向けのファンタジーじゃなくて、
立派なピカレスク・ロマンなんですね。
小公子やメリー・ポピンズなど子供向けに書かれた本の仲間じゃなくて、
モンテクリスト伯や三銃士のカテゴリーだと思いました(どっちもデュマだ)。

語数:6100語
レベル:2
面白かった度:★★☆☆☆
累積語数:129,944語
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コメント 2

keisuke

柴田元幸先生はキャッチャーインザライの源流にあたるというようなことをおっしゃっていますね。どっちにしても子ども向けじゃありませんね。
でも小学生のときに見ていた「ハックルベリィの冒険」というアニメは楽しかったなあ。(原作とは別物でしたが)
by keisuke (2008-04-17 21:53) 

chicory

なるほどー。アメリカ文学の素みたいなことなんでしょうか。確かに10歳くらいの子供向けじゃないですよね。
そのアニメ、知りませんー。ネットで調べてみたら年代的に知っていてもよさそうなのに、なんでなんでしょう?男の子向けだと思ってスルーしていたのかも??

by chicory (2008-04-18 00:23) 

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