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豊崎由美の世界遺産読書 [読書]

年明けから、BSで世界遺産関連の番組をやっていて
(と言うか、NHKは世界遺産が大好きなので年がら年中、
世界遺産関連の何かをやっている)、
その中で、豊崎由美が、世界遺産で読書? 世界遺産を読む?
世界遺産に出かける前に読む?・・・か、なんか忘れてしまいましたが、
とにかく世界遺産と読書をひっかけた番組で、
12作品を紹介していました。
自分のためにメモ♪

恋愛文学編
『ノートルダム・ド・パリ』 ビクトル・ユゴー
 子供のころ「ノートルダムのせむし男」っていう子ども向け翻案本を
 読んだんだけど、なーんかおどろおどろしいっていう覚えしかないんだよなー
 と、思っていたら、そんな私を見透かすように、
 「アニメや映画で分かったような気になってはいかん。オリジナルの
 ユゴーの筆力はすごい」(大意)と豊崎さんがおっしゃいました。
 なるほど。そうか。読みます。

ノートル=ダム・ド・パリ (ヴィクトル・ユゴー文学館)

ノートル=ダム・ド・パリ (ヴィクトル・ユゴー文学館)

  • 作者: ヴィクトル ユゴー
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本


『ベニスに死す』 トーマス・マン
 読みました。ヴェネツィアに行く前に。
 映画のせいで、本にもマーラーのアダージェットの印象がついてまわります。

トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫)

トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す (新潮文庫)

  • 作者: トーマス・マン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1967/09/27
  • メディア: 文庫



『存在の耐えられない軽さ』 ミラン・クンデラ
 映画は見たんだけどなぁ(しかもそんなに好きでもない)と思っていると、
 またもや豊崎様から「本には絶対に映像化できない部分がある」と。
 確かに。逆もありかもしれないけど、それは正しい。

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

  • 作者: ミラン・クンデラ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/11/20
  • メディア: 文庫



紀行文学
『倫敦塔』 夏目漱石
 「漱石には幻想文学の資質がある」と。さらに「坊っちゃん」について
 イギリスのコミックノベルを取り入れているとも(大意)。
 しかし、私、これはあんまり好きじゃないのです。すまんです。

倫敦塔・幻影の盾 (新潮文庫)

倫敦塔・幻影の盾 (新潮文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1952/07
  • メディア: 文庫



『インド夜想曲』 アントニオ・タブッキ
 須賀敦子ブームにのって私も読みました。

インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

  • 作者: アントニオ タブッキ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 1993/10
  • メディア: 新書



『パタゴニア』 チャトウィン 
 チャトウィンの処女作にして傑作なんだとか。
 パタゴニアの普通の人々と自然について書かれているそう。
 知らなかった。読まなきゃ。しかもチャトウィンは、かっこいいらしい。

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

  • 作者: ブルース・チャトウィン
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2009/06/11
  • メディア: 単行本



歴史ロマン
『わたしの名は紅』 オルハン・パムク
 トルコの作家。たしかノーベル文学賞、とりましたよね。
 オスマントルコを舞台にしているそうで、こういうの好きなんですよね、私。
 これを読んでトルコに出かけたら、幸せだろうなぁ。

わたしの名は「紅」

わたしの名は「紅」

  • 作者: オルハン パムク
  • 出版社/メーカー: 藤原書店
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 単行本



『アラビアの夜の種族』 古川日出男
 これは私も読みました。まるでゲームの原作のようです。
 本のボリュームのわりにとても軽い印象。面白かった。

アラビアの夜の種族 (文芸シリーズ)

アラビアの夜の種族 (文芸シリーズ)

  • 作者: 古川 日出男
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本



『グールド魚類画帖』 リチャード・フラナガン
 人よりも魚に親愛を感じる男(さかなくんか?)。
 難しそうな感じがするなぁ。

グールド魚類画帖

グールド魚類画帖

  • 作者: リチャード・フラナガン
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2005/06/25
  • メディア: 単行本



巨匠
『罪と罰』 ドストエフスキー
 はるか昔、学生のときに読んだですよ。
 読んだ直後は「まじめに生きな、あかんな」と思いました。

罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/10/09
  • メディア: 文庫



『万里の長城』 カフカ
 うーむ。私が苦手とするカフカ。これは未完だそうです。
 食わず嫌いかも知れないし、読んでみるのもいいか?

ノート〈1〉万里の長城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

ノート〈1〉万里の長城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

  • 作者: フランツ カフカ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 新書



『キリマンジャロの雪』 ヘミングウェイ
 映画は見たんですが(こういうの多いな、私)、本は読んでません。
 ちなみに映画はわりと面白かった。

キリマンジャロの雪 (角川文庫)

キリマンジャロの雪 (角川文庫)

  • 作者: ヘミングウェイ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1969/12
  • メディア: 文庫



さて、ヘミングウェイについて豊崎さんがちょっと寄り道。
「この人なんでも説明するんですよ。きっと読者を信頼してないんでしょうね」
あ、なんか辛くなってきた。
「ちなみに『誰がために鐘は鳴る』ってのは、世紀の駄作。
だいたいヘミングウェイは、心ある女性はみんな嫌いなんですよ。
行動する作家なんていって悦に入ってるのはおやじだけですよ」
もちろん、私も嫌いです(笑)。しかしヘミングウェイ好きおやじとおやじ予備軍は数々見てきた(笑)。
ヤンキーといっしょで、国民の一定の割合でこういうマッチョは発生するんじゃなんですかね。

ちなみに、文中の豊崎さんの発言は私のあやふやな記憶によっているので、
正確ではありません。
オルハン・パムク、買いに行こ
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